エンジンとミッションを切り離す、その2

 苦しいときの神頼み。困ったときのショップ頼み。利幅の大きな簡単な仕事は客が自分でやるくせに、時間のかかるめんどくさい仕事ばかりを持ってくるとは全く困った客である。


 今度は2柱リフトを使って逆さ吊りし、バールで外そうとした。が、分離できない。



 が、ある方法を使ったら分離できた!



 その方法とは、エンジンとミッションの間にできたわずかな隙間にボルトとナットを噛ますというやり方。なお、下の写真はミッション分離後のものだ。



 どうやるのかというと、エンジンとミッションの間に入れたナットを回す事で、隙間を徐々に広げる方法。ポイントは、エンジンとミッションが平行に抜けるように隙間を広げていくことだ。確かに今までのやり方は、いずれも力任せだった。
 確かにこの手は考えられるが、こんな普通の強度のないボルトとナットで力任せで外れなかったものが外れるのかと、最初は疑問に思っていた。やるにしても、高強度のボルトやナットが必要なのではと思った。が、やってみるものである。



 外れなかった原因は、フライホイールの中心にある、パイロットベアリングの錆だった。この様子は、ミッションの分解の際にレポートする。


 教訓 水没車のミッションは、早く切り離した方がよい。


 今回はこれでおしまい。次回はいよいよエンジンの分解に取りかかる。