足周り

 次に足周りを見ていく。ここで水没車に関する個人的な考え方を。足周りやエンジン・ミッションには各種のオイルシールが付いている。オイルが漏れないようにするためだ。ということは逆に外からやってくる水も浸入しないはず。従って異常は発生せず、復活させることは可能と考えている。それを踏まえて足周りを見ていく。

 ドライブシャフトも含めた足周り全般は問題ないように見える。



 ボールジョイントブーツも問題なし。



 リアのキャリパ。ブレーキローターともども錆は出ているが、その点は仕方がない。



 なお一番困ったのが、矢印で示すサイドブレーキワイヤーとキャリパを締結するピンがさび付いてなかなか抜けなかったこと。何らかのシール類がなく、クリアランスの無い部品が錆びたら大変だ。



 またサイドブレーキワイヤーも錆びて動きが非常に悪かった。正確に言うと錆がワイヤーと外筒の間に入り込んで動きが悪くなっていた。ワイヤー自体は樹脂コートされているため錆の発生はなかった。簡単に錆を取ることができないか試してみたが良い手がない。ワイヤーと外筒の間にCRCをひたすら注ぎ込み、ワイヤーを徐々に動かして錆を除去していく。こうすることでワイヤーの動きは正常になった。


 ついでに、ロアアームに堆積した砂。この程度の砂であれば、普通に走っていても堆積する。水の流れが速かったために、あまり堆積しなかったか??



 次頁では、エンジンオイルを見ていく。果たして、水は混入しているのだろうか?