その他の部分
オイルシールを見たら、両方とも武蔵オイルシール製に交換されていた。
となると、1つの可能性が出てくる。オイルシールが交換されているとなると、一度ミッションを開けている可能性がある。他にも、カウンターシャフトのシンクロナイザーハブに問題がなかったことから、交換したのではないか。だとすると、ミッションを組み直した際にネジロック材を塗布せず皿ネジが緩んだことも考えられる。
皿ネジが削れた鉄粉は、ドレンプラグの磁石に付いていた。
となると、回収したオイルに磁石を漬けると鉄粉が回収できるはずだ。
時々かき混ぜながら、2週間ほどこの状態にしてみた。すると磁石に鉄粉らしきものが付着したものの、オイルの濁りが無くなるほど回収できないことがわかった。オイルの粘度が影響しているものと思われる。
そこで回収したオイルの一部を灯油で希釈し、粘度を落とした。
これまた1週間放置すると、沈殿物が確認できた。相当細かい粒子と考えられる。