怪しいロードスター、その2

 さらに怪しい車を探すべく直進し続けると、周回路上の掲示板がこんな表示に変わっていた。



 そして発見した怪しい車がこちら。これまたノーマルに近い初代ロードスターだが、ナンバーが広島53になっている。広島における、2桁ナンバー最後期のナンバーと思われる。貴重な一台だ。



 全ての車を見て回った訳ではないのだが、1600台の内で怪しい車はこの2台。あとは趣味の人が乗っている怪しさの気配を放っていない上品な車ばかりだった。痛車も皆無に近かったのではないか。少なくとも私が見て回った範囲では1台も見かけなかった。

 が、ただ歩き回って怪しい車を探すのも時間がもったいないので、例の企画も同時並行で行った。それは初代ロードスターの2桁ナンバー率の調査である。さらに新たな試みとして4代目NDロードスターのAT率も求めた。



 調査方法は簡単。
  1.初代ロードスターを100台ほど順番に見ていき、その中で2桁ナンバー車の数を数える。
  2.NDロードスターも同様の方法で行うが、サンプル数は50台。


 結果発表
  1.初代ロードスターの2桁ナンバー率・・・31%!!
  2.NDロードスターのAT率・・・18%



 2桁ナンバー率の調査は20周年の時も行ったが、確か47%だったと思う。大幅な減少である。3桁ナンバーのロードスターには、廃車同然の車を起こしたものも含まれていると思うので、それはそれで尊いことだ。
 となると、2桁ナンバーを守ることができなかった約15%の元オーナーに問題があることになる。ロードスターに限らずこの手の車は、自動車趣味を行う者・車を直せる技術を持つ者(もしくはコネを持つ者)・将来的に維持管理できる能力のある者に受け継がれていくべきものだからである。言わば、心技体。老人枠について前述したが、そろそろまずそうな人は、心技体を満足する人に車を受け継いでいって欲しいものだ(人に対する過保護ではなく、車に対する条件付きで老人枠を設定するのだったらありだと思う)。

 NDのAT率は意外に低いと感じた。というのも、各地のロードスターのミーティングにNDが山ほどやってきて、その大半がATだったと聞いたからだ。ATが悪くMTがエライ訳ではないが・・・


 次頁では、各種限定車についてお伝えする。