UAZ2206、その3

 内装を見ていこう。この車は左ハンドル車。ステアリングには、さすがにエアバッグは無かった。



 ラジオのようなものがみえるが、単なる1DINのケース。オーディオはオプション、というかオプション設定はないので勝手に付けろという感じ。



 こんな感じの車なのに、トリップメーターなどはデジタル表示。メーターの左側にあるスイッチはパワーウインドウ。でもって、シガーライターのソケットはあるが、ライターは備え付けられていないため、禁煙車である。



 何を置くために作られたのかよくわからないリアコンソール。カップホルダーがあるわけでもなし。



 コンビスイッチは比較的最近のもののような感じがする。矢印出示すとおり、コラムカバーは完全に勘合していない。



 ABCペダル。矢印で示すクラッチのペダルは、完全に丸棒だ。ちょっと走行距離が伸びたら、曲がるか折れるかしそうな構造である。



 ヒーターの温風の出口。L字型のラジエターホースを切って作ったような構造が素晴らしい。ヒーコンがないため、風量一定で温風が出る/出ないの設定しかできないと思う。奥に配線がみえるがかなり乱雑なので、70年代頃までのイギリス車のようにコネクタを使って結線するという設計概念のない車だと思われる。



 ドアトリムには、レギュレータハンドルの名残があった。



 なぜこんなにネジが必要なのかわからないキーユニット。



 このちぐはぐな造りが、現在の車に無い味だ。次回は、後席やフロア下を味わっていく。