シリンダーヘッドを見る、その2
次に、2番のインテーク側のバルブを外してみた。
こちらは綺麗そのもの。エギゾースト側と同様、バルブステムシールの不良により、オイルが燃焼室に入ってきたわけではない。またスラッジのかみこみもないため、コンプレッションが出なかった原因はエギゾースト側のバルブにあると判断する。
ではスラッジはどこからやってきたのか。断定はできないがヒントになる写真がある。シリンダーの内壁の写真で、特に2番がわかりやすい。写真左側に茶色い皮膜があるが、これは錆ではなくオイルである。どうもピストンリングがだめになって、オイルが燃焼室に入り込み、スラッジが蓄積したものと考えられる。写真左から1番である。
これまた憶測だが、最初にシリンダーヘッドをはぐったときには問題が無く、その後ピストンリングに問題が発生したのではないかと考えられる。