エンジン外観とコンプレッション

　エンジン外観。エキマニとタービンは既に取り外してある。なおタービンは見た目問題無かったが、タービンブレードにエアを吹き込んでも回り方が悪かったので、タービンはブローしていたことが確認できている。



　カムカバーのネジを見てみる。１本出っ張っていることから、誤ったネジを選択したことがわかる。つまり、カムカバーは取り外したことがあるということだ。
　矢印で示す長いネジは、もともとはカムカバーに取り付けられているフック取り付け用のネジである。フックの厚みがある分、ネジが長くなっている。それを知らずに誤組み付けしてしまったありがちな例である。



　タイミングベルトカバーをはずした。スプロケットにマーキングしてあるため、確かにカムカバーを外していることがわかる。



　タイミングベルトは、スズスポのものに交換されていた。さすがにタイミングベルト無交換で23万キロ走ることはない。



　ここで、手回しではあるが、クランクシャフトを回転させてコンプレッションをはかってみた。左から１番である。これは正規のやり方ではないため参考値ということで了解いただくとして、コンプレッションがほとんどでていないことがわかった。実際、クランクシャフトを回してみたら、スカスカだった。恐らくエンジンは着火しなかっただろう。こんな現象が起こる原因は何なのかは、次回お伝えする。

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