オイルシールもついでに交換する。その下準備をする。

 クラッチ交換のついでに、写真のオイルシールも交換する。このオイルシールはNAもターボも同じであり、かつAZ−1に使われているオイルシールの中で最も大きい。オイルシールが大きくなると、シャフトが大きくなる。そうするとシャフトが1回転するときのシールへの接触スピードが上がる。その結果、他のオイルシールよりも傷みやすい方向にいく。



 このオイルシールは、通常の場合エンジンをオーバーホールするか、SSTを使わない限りはずすことが難しいのだが、webで調べていくとSSTなどを使わないではずす方法があったので試してみる。それは、オイルシールに穴をあけ、そこにタッピングビスをねじ込み、ペンチで掴んで取り外すというもの。F6A用のオイルシールでも同様のことができるか試してみた。


 テスト用に準備したのが、不要になったドライブシャフト用のオイルシール。



 タッピングビスをねじ込む穴を開けるため、釘の先端をとがらせる。



 そしてオイルシールにあてて、ハンマーで打ち込む。本番では、オイルシールがエンジンについている状態で、これを行う。



 ハンマーで打ち込むと穴があいた。が、釘は曲がった。ちなみに、先端をとがらせない釘だと、穴をあけることはできなかった。



 釘をいろいろ試したところ、いいものがあった。既に先端がとがっており、ハンマーで打ち込んでも曲がらなかった。



 開けた穴にタッピングビスをねじ込む。いい感じに入った。穴を開けた部分には、実は鉄板が入っているので、見た目以上にしっかり固定される。



 写真のようにタッピングビスをつまんで引っ張ると、オイルシールが抜けるはず・・・



 今回はこれでおしまい。次回はクラッチとオイルシールを交換する。