AZ30-15-184の場合



 このホースは、ラジエターから冷やされたクーラントがシリンダーブロックへ戻ってくるラインについている。上側が走行7.8万キロ・放置10年のホース。新品のホースの長さが短いが、定尺物を切断した余り物を撮影用に利用したため。



 左側の写真が走行7.8万キロ・放置10年のホース。よく裂けるホースだが、この車の場合は新品と比較してもほとんど変化無し。



 表面にクラックが入っていたり、硬度が違っていたりはしていなかった。致命的な劣化は見られないと判断する。




 以上、走行7.8万キロ・放置10年のホースをみてきたが、「ホースが劣化したらこうなる」で見てきたような劣化をしていない。しかし、いろいろなホースを見て傾向を調べていくうち、劣化の傾向がわかった。次回はその傾向を紹介する。その傾向に基づく対策を打つことで、ホースが裂けるなどと言ったトラブルに巻き込まれる可能性が少なくなる。