電動ファンリレーの不具合

 キャラコさんからリレーを頂戴した。



 これ、ウォッシャータンク横についている、電動ファンリレーだ。症状は、ファンが回ったり回らなかったりするとのこと。



 リレーとともに、コネクタも頂戴した。ご覧の通り、焦げている。さて、電動ファンが回らなかった理由は何だったのか検討していく。



 コネクタの方から見ていく。焼け方が最もひどいのは、電動ファンモーターのプラスに繋がる端子だ。



 リレーを見てみる。ゴムのカバーをめくろうとしたが、うまくはずれなかった。



 6本端子があるが、写真左下の1本は使われていない端子である。一方で問題となっている電動ファンモーターのプラス側に繋がる端子は、黄色の矢印で示す写真左上の端子だ。端子の根本は焦げており、端子自体も変色している。



 右上と右下の端子が、リレーのコイルの端子。ここに12Vをかけるとリレーの接点がONとなり、電動ファンが回り出す。中央上と黄色矢印の端子が、それぞれ+12Vに繋がる端子、電動ファンモーターのプラス側に繋がる端子になる。
 ここでリレーがちゃんと作動するか12Vをかけて確認した。左の写真はリレーの接点をONする前、右がONした後。接点抵抗から、リレー自体には問題無いといえる。



 となると、リレーもしくはコネクタ側の金属端子がおかしいということになる。そこで考えられるのは・・・
1.金属端子が錆びて抵抗値が適度に上昇した。
2.振動などの影響で、たまに抵抗値が下がることがある。この際、ファンは回る。
3.一方で、適度に抵抗値が上昇した状態で大電流が流れるため、端子自体がヒーターのように発熱する。
4.その発熱により、コネクタが溶ける。
 実際の所、このコネクタは構造上防水が十分でないこと、黄色矢印の端子の色がおかしいことから錆が発生しているとみて間違いない。



 一件落着なのだが、この事例は電動ファン以外にも不具合をもたらす可能性がある。次頁ではどんなところに問題が起きそうなのか、予想してみたい。