MORGAN CLASSIC 4/4

 この手のイギリス車をみると、何が本家で何がレプリカなのかわからなくなってしまう。



 謳い文句として「全てのモーガン車は、主にアッシュ材、アルミ、革の3つの素材を用いて、一台一台丁寧にハンドビルドされています」とあるのだが、エンジンはフォード。唯一の救いといえる点は、ダイレクトイグニッションではいエンジンを使っているところだ。この車のスタイリングで、プラグコードやデスビがなかったら、雰囲気台無しである。



 インパネを見てみる。ステアリング、メーター、コンビスイッチは流用品である。謳い文句には「ハンドビルド」と書いてあり、よそから買ってきたエンジンや流用品を手で組み付けているのだから嘘偽りはない。が、それでは大量生産されている車も、手を使って部品を組み付けている以上、ハンドビルドだ。最低限「ハンドメイドっぽいもの」が欲しいところだ。



 スタイリングが古いままで、本家がどんな部品や手段を使ったとしても「本物」になるのだろうか。それもと他車(他社)の部品を流用して車を作ることは、昔のイギリス車の特徴でもあるので、作り手としては特に抵抗はないのだろうか。この手のイギリス車をみると、本物とレプリカの差がわからなくなる。