アンケート結果

　佃煮実行委員会のご厚意により、無記名のアンケートを採らせていただいた。有効回答数は62。アンケートの目的は、このＨＰをよりよいものにするための参考とするためである。ここではその結果と解析を行ってみたい。

　まずはアンケートの質問項目のおさらいから始めよう。

1.ＡＺ−１やＣＡＲＡを所有して何年になりますか。 2.ＡＺ−１やＣＡＲＡに、今後何年乗っていくつもりですか。 3.ＡＺ−１生誕１０周年イベントを2002年に聖地広島で開催するならば、参加しますか。よろしければ、現在のお住まいもお答えください。 4.あなたはインターネットをやっていますか。 以下yesの方のみ 5.週もしくは１日何回程度HPの方にアクセスしますか。 6.ＨＰをどのように活用していますか（複数回答可） 7.どのような情報が拡充されればいいと思いますか（複数回答可） 8.こんなコーナーがあればいい、ここを工夫すればよい、その他ご意見はありますか。

　では質問１から・・・

1.ＡＺ−１やＣＡＲＡを所有して何年になりますか。

　いきなり面白い結果が出た。所有年数の分布が典型的な旧車の所有歴パターンになってしまったのだ。どういうことかというと、所有歴の短い車と長い車に分かれ、真ん中（４年目）が少ないのだ。これは「長く所有する人は長いのだけど、適当な時間が経過すると売ってしまう」という旧車でよく見られるパターンである。
　ただしＡＺ−１の場合、この４年目という年は平成７年であり、あまりの不人気ゆえにＡＺ−１の販売が事実上取りやめた年にあたる。人間で言うなら丙午（ひのえうま）みたいなもので特殊事情が絡んでいると考えた方がいいかもしれない。これについて結論を出すには、しばらく時間がかかりそうだ。


　ちなみに「車」にとって理想的な所有年数の分布は以下のようになる。所有歴の極端に長い車ばかりになるパターンだ。ワンオーナーで丁寧に乗られた車は幸せだということ。ただしこの分布は「人間」にとっては好都合ではない。これでは組織の硬直化が起こってしまいマンネリ化と老害を併発させ、最終的には車自体もダメにしてしまうかもしれないからだ。となると、どちらのパターンがいいのかという話しになるのだが、旧車の動向をみる限りでは所有歴の極端に長い車ばかりになるパターンの方がマシなように思える。

2.ＡＺ−１やＣＡＲＡに、今後何年乗っていくつもりですか。

　「一生乗る」とか「壊れるまで」という回答が約80%を占めた。もう圧倒的である。ちなみに「一生乗る」とかいう約束ほど当てにならないものはないというが、後に設定された質問の回答を併せて考えると、かなり確度の高い「一生乗る」という約束であると考えられる。詳細は後述するが、ＡＺ−１をいかにして維持していくか、という問題・危機意識にあふれる回答が多かったためだ。

3.ＡＺ−１生誕１０周年イベントを2002年に聖地広島で開催するならば、参加しますか。よろしければ、現在のお住まいもお答えください。

　「行く」と答えた人は全体の半数にのぼった。佃煮というお祭り気分に浮かれて勢いで「行く」と回答した数も考慮に入れる必要はあるが、「行く」「行かない」という人の地域の分布を見ると、あながち勢いだけで回答したものではないな、というのが見えてくる。それは「現在住んでいる地域から広島までの距離」と「参加率」との関係に相関が認められるためだ。例えば、あらかじめ都合が悪いと分かっている人を除いた場合、広島県から静岡県までは100%の人が「行く」と回答し、神奈川以東では「行く」と答えた人の割合が50%程度に低下している。


　ちなみにこの結果を日本地図と照らし合わせてみると、10周年記念イベントには西は九州一円からまた東は静岡当たりまでの幅広い参加が見込まれると予想される。

4.あなたはインターネットをやっていますか。

　Yesは51、Noは11であった。今回の佃煮は基本的にインターネットで呼びかけたものだと言っていい（雑誌にはほとんど掲載されなかった）にもかかわらず、非インターネット率が17%もあったのには驚いた。ＡＺ−１は他の車に比べてインターネット率が高いと考えられるものの、やはりまだまだだなあ、という感じを受ける。

5.週もしくは１日何回程度HPの方にアクセスしますか。

　結果から言うと、一番多いのは１日に１回アクセスするという人であった。が、これだけの結果では何も見えてこないため簡単な統計処理をしてみた。


　どういう処理かというと、「所有歴の合計を、回答数で割った」というものである。例えば、１日に５回アクセスするという回答に対してこの処理を行うと、回答数は3、回答した人の所有歴の内訳はそれぞれ2年,3年,3年であったことから、(2+2+3)÷3=2.7となる。なお正確を期すためには、所有歴と所有者数の関係から重み付けを行い各回答に修正を加える必要があるのだが、面倒だからそこまではしない。これで何が分かるかというと、アクセスに対する所有歴の傾向が分かり、どういう所有歴の人向けにページを作っていけばよいのかの目安になるのだ。
　で、そういう風に処理してみると、日単位でアクセスする人よりも週単位でアクセスする人の方に所有歴の長い人が多いことが認められ、所有歴が長くなるにつれてアクセスする間隔が長くなる傾向にあることが認められた。まあこれは順当なところだろうが、日本の社会通念上、所有歴の長い人は短い人を引っ張っていく役割が期待されてくる。がんばって盛り上げてもらいたいものだ。

6.ＨＰをどのように活用していますか（複数回答可）

　情報収集目的が約70%を占め圧倒的であった。これは当ＨＰの上手な使い方だと言えるだろう。一方コミュニケーションという回答もあったが、これを先ほどの統計処理を行うことで、面白い結果が見えてきた。数値が3.6となり、所有歴の長い人はコミュニケーションを重視するという傾向になったのだ。またコミュニケーションと回答した人の内、所有歴が5年以上の人の割合は44%にものぼっている。


　残念ながらこの結果は順調と思われていたＡＺ−１の発展（維持？）について一石を投じる結果となったと言えよう。なぜならば、一番たくさんノウハウなどを持っている人がコミュニケーションにうつつを抜かしていれば、その分情報提供に力が回らない危険性が生じるためだ。繰り返しになるが、日本の社会通念上、所有歴の長い人は短い人を引っ張っていく役割が期待されてくる。今まで得られたノウハウを是非とも展開して共有化し、ＡＺ−１の一層の発展のためにも今まで以上に力を貸してほしいと思う。

7.どのような情報が拡充されればいいと思いますか（複数回答可）

　ここでの回答から、皆さんのＡＺ−１を所有することに対する問題意識の高さというものを伺い知ることが出来た。というのは保守系のコンテンツの人気が高かったためだ。また「互換部品情報」の人気がここまで高いとは思わなかった。現在収録されている情報は主に旧規格軽のアルトだが、これも拡充していく必要が出てきた。なおモータースポーツ情報の人気が低いが、これは佃煮の時にモータースポーツをやる人がジムカーナ場へ言ってしまいアンケートが回収できなかったためである。実数はかなり多いと考えられる。

8.こんなコーナーがあればいい、ここを工夫すればよい、その他ご意見はありますか。

　これに関しては「おもしろ回答編」へ。

　さてまとめに入るが、このアンケートを通じてＡＺ−１オーナーの車を保有する・維持していくという意識の高さが明らかになったと思うし、ここまで問題意識の高いオーナーが多く集まっている車も他には見られないと思う。若干の懸念点はあるものの、この調子でいけば、ＡＺ−１という車の将来は明るいであろう。

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