装備

 女性がターゲットということから、装備の方もそれなりのものが準備されている。エアコンはもちろん、パワーウインドウ・パワードアロック・パワステ・ステレオ・エアバックなど。インテリアは基本的にオプティーのものと同一だ。チョロQのような冗談車ながらも、旧型キャロルのような「金魚の目玉」のメーターみたいなのもないオーソドックスなデザインに仕上がっている。当然スポーツカーのようなスパルタンさもない。ちなみに乗車定員は4人だ。
 また、足回りに「スポーツサス」という、よくわからない装備が全車標準となっている。スタイリングが一応スポーツカーしているだけに、このような装備が付いたのだろう。それにしてはタイヤが145/65 R13ということで、若干貧相だ。スタイリング重視なら、太いタイヤを履いて決めてもらいたいところ。どうせコストは度外視しているのだから。ブレーキはフロントがディスク、リアがリーディングトレーリングとなっている。
 以上、あえて辛口のコメントをするならば、スタイリング・装備・価格・ターゲットで"ちぐはぐさ"が目に付く車のように感じられる。市販車をベースに改造を行い、価格も納得できる出来映えの光岡自動車の車と比較すると、「市販車をベースとしたから"ちぐはぐ"になった」といういいわけはできないだろう。しかし冗談車だし、カタログに書いてある「見ているだけでうれしくて、すぐにどこかに行きたくなって、走ればみんなが振り返る」という前口上を達成できるのは間違いないだろうから、問題ないといえば問題ない。限定600台なので、割り切れる人は買いだ。もし買った人がいたら、ご一報願いたい。