外観

フロントビューリアビュー

 これがamiの外観。まさにフェラーリF40のようなスタイリングのチョロQだ。「F40の長く低い車体をギュッと縮めたらこうなりました」、という感じ。車高は約140cmということから、リアウイングの大きさが窺える。写真は試作車ということで、実際に販売されるものとは少しスタイリングが異なるらしい。写真のスパルコらしきホイールとアンテナは撮影用だそうだ。なお、色は赤と黒の2色のみだ。
 側面を見てみよう。駆動方式はFFのため、側面のエアインテークのようにみえる穴の部分はダミー。穴が開いているように黒く塗られているだけだ。
 次にリアビュー。やはりフェラーリのように、ランプの回りが黒い。また使用されているランプは、写真を見る限りAZ−1用のもののように見える。4穴のマフラーが付いているが、どれが本物で、どれがダミーかは不明。よく見ると、一番右のマフラーの穴の位置が少しずれている。これが本物なのか、位置がずれていることがデザイン上のポイントなのか、それとも単に車の出来が悪いだけなのか・・・。
 ベースとなっているオプティーはハッチバックとなっているが、この車はハッチバックではない。従ってラゲッジスペースがどのくらいあるのかこれまたよくわからない。まあ、期待しない方がいいだろう。


 さて、皆さんはこのスタイリングをみて、どのように感じられただろうか。実際に見た人の話によると、「かなりイケてる」という意見と、「なんじゃこりゃー」という意見に2分されるようだ。私の個人的な見解では、「なんかターゲットとコンセプトがわからんなあ」というところ。カタログには、「こどものころの”憧れ”をオシャレにカスタマイズしたら、amiになりました。」とある。この文面から女性がターゲットだと考えられるが、本当にこれが憧れだったのか。また、かわいさを狙ってチョロQにしたのはいいのだが、果たしてF40の焼き直しで女性に受け入れられるかどうか。一方カタログには「街の視線をひとりじめ。それゆけボクのクルマ、ami」ともある。どうやら男性もターゲットのようである。ますますターゲットが不明である。さらにはその車両価格。軽自動車に250万円出せる女性なら普通は外車を買うと思うし、男性がこの車を選択しなければならない理由は見いだせない。