こんにちは。市川です。
万博の感想(総論)です。
行くべきか、行かざるべきかと問われれば、当然行くべきでしょう。
各国への理解を深めるチャンスでもありますし、そもそも一生に一回あるか
ないかのことですので。
ガス爆発が危ないという人もいますが、であるならば万博会場に隕石が落ちる
リスクも同列で論じるべきでしょう。それぐらい確率の低い話です。
面白いか面白くないかは、人それぞれの所がありますので
なんともいえません。
私の場合は、内容はともかくパビリオンにおけるプレゼンテーション能力で面白い、
面白くないを判断してしまいます。
各国のプレゼンテーション能力を切り口にして話すと
プレゼンテーション能力は、工業力と国際的な交渉の経験値が効いてくるのだと
各国のパビリオンを見て感じました。つまり見せ方がうまいんですね。
結論を言うと、G7のパビリオンの方が面白い傾向にあります。
例えば、コモンズという各国寄り合い所帯のパビリオンがあります。
聞いたこともない国のパビリオンがあるので楽しみにしていたのですが・・・
やはり工業力とプレゼンテーション能力が厳しいですねえ。
木彫りのお面を並べてあるだけというところも多数あります。
各国をレベル付けすると次のような感じになります。
レベル1 木彫りのお面の展示 ← 鉄器で作れる
レベル2 コーヒー豆などの展示 ← オーブンが必要になる
レベル3 酒の展示 ← 蒸留装置が必要になる
レベル4 観光産業 ← ある程度の建設技術が必要になる
レベル1〜3では、国際的な交渉の経験値が磨けないですよねえ。
一方で、目立った産業がないのにプレゼン能力がいい線いっているところも
ありました。1つはパキスタン。岩塩でできたブースという特徴的な
出展をしていて目を引きました。なぜ彼らにはそんな発想があったのか。
パキスタンは核兵器保有国なので、それなりの国際交渉の経験があるんですね。
もう1つがマーシャル諸島。アメリカの核実験の映像ばかり流してました。
「アメリカはこんな悪いことをした。現在は地球温暖化で水没の危機。
今も昔も我々には生きる権利がある」ということを訴えています。
これもいろいろと交渉してきたから、目を引くブースができたのだと思います。
長くなったので、今回はこれでおしまい。