ブレーキマスターとマスターシリンダーの切り離し、その2

 ツインカムワークスのマスターシリンダー側を見てみる。外から見えない部分はひどいことになっていた。シングルカムワークスではみられなかった現象だ。
 ここで結論をいうと、ツインカムワークスではブレーキフルードの漏れが無かったのではない。フルードは漏れていたが、外に漏れだしていなかっただけだったのだ。




 矢印で示すキャップを取り外してみた。



 こちらも白い粉がついていた。



 シリンダーの内側にも、白い粉がついていた部分があった。特に、実車搭載状態で下向きになっている部分に多い。



 横になる側には、付着していない。





 以下、復習である。まずAZ−1。ブレーキマスター、マスターシリンダーともぐちゃぐちゃ。



 シングルカムワークス。ブレーキマスター、マスターシリンダーとも綺麗。



 ツインカムワークスは、今まで見てきたとおり、ブレーキマスターはきれいだが、マスターシリンダーはぐちゃぐちゃ。


 これを表にまとめると、以下のようになる。


  ブレーキマスター マスターシリンダー マスターシリンダーの記号
AZ−1 漏れあり 漏れあり 13/16
ツインカムワークス 漏れなし 漏れあり 13/16
シングルカムワークス 漏れなし 漏れなし 3/4


 マスターシリンダーの漏れについては、内部のシールに問題があることは明らかだ。13/16のシールは明らかにおかしい。設計不良レベル。
 ではなぜAZ−1とツインカムワークスでブレーキマスター側の漏れ方に違いがあるかだ。それについては、次回検証する。