レストアされたR360クーペ、その2

 エンジンルームを見てみる。空冷V型2気筒。しかもドライサンプ。普通に考えると、このボディーでV型エンジンにする理由はない。が、答えは簡単で、どうみてもビートル等の物まねである。



 矢印部分には、エンジンのクランキング用のレバーが付くのだが、付属していなかった。この当時は、セルモーターと手動クランキングの2本立てになっていた。



 フロント部分。ボンネットをあけると、スペアタイヤと燃料タンクが見える。前から突っ込んだら、スペアタイヤが燃料タンクを押して、燃料がキャビンに向かって飛び散ってしまうという恐ろしい構造になっている。



 スペアタイヤの中には、当時モノの工具が入っていた。



 ちなみにタイヤ本体は新品に履き替えられていた。



 インパネはシンプルそのもの。この車はデラックス仕様で、ラジオがついている。



 リアのウインドウにはカーテンがある。レストア前には付いていなかったが、当時の雰囲気を再現するため取り付けたとのこと。



 次回のレストアプロジェクトは、「ハイウエイの貴公子 ルーチェロータリークーペ」。こいつはロータリー初のFFで、エンジンも専用の13Aとなっているなど、やっかいな代物だ。さてどうなるか??
 本来は、レストア途中のものが、三次のテストコースで予定されていた「Be a Driver Experience」で展示される予定だったが、台風で中止となってしまったため、当然ながら展示もなし。12月に岡山国際サーキットで行われるマツダファンフェスタでお披露目されるであろう。



 今回はこれでおしまい。次回もモノ造りロードに展示されていた変なモノを紹介する。