AZ−1ベースのカウンタックのレプリカ、Aピラー周りなど

 大きく曲がるAZ−1のフロントガラスに対し、カウンタックはほぼ平面。この違いをどうやって乗り越えているのか・・・ポイントはAピラーにあった。下の写真を見ると、普通にカウンタックのフロントガラスに見える。



 よく見ると、Aピラーに隙間があることがわかるだろうか。



 レプリカ用のガラスを新たに起こしたのではなく、AZ−1のガラスはそのままにして(当然フレームはAZ−1となんら変わりない)、レプリカ用にAピラーを増設し、カウンタックに似せたのだ。普通は、ベースの車を大改造するなりしてレプリカが作られるのだが、その常識を覆した「かぶせ物」構造といえる。しかもそれでちゃんとカウンタックに見えてしまうのだからすごい。



 詳細は次回お伝えするとして、他の部分も見ていこう。なぜかウインドウが開いているように見えるサイドガラス。




 左後方にあるエアダクトの下あたり。実は大穴があいている。うまく撮影できなかったが、矢印部分にタイヤが見えるのだ。その矢印の上に見えている灰色の丸い物体が、むき出しのフィラーキャップ。この空間にノズルを差し込んで給油するしか手がない。



 インタークーラーへと繋がるダクト部分。本物はここに給油口がある。



 丁度その上、AZ−1のクオーターガラス自体は生きている(矢印部分)。驚かされるのは、矢印の左側にある斜めのパーツ。これ、純正のバックウインドウパネルがそのまま残っているのだ。



 以上見てきたように、驚くべき構造となっているこのレプリカ。次頁では、フロント部分の詳細を見ていく。