ベアリングの異常、その1

 頂戴したベアリングの内、円錐型のベアリング以外はすべて異音がでていた。動きの渋いものもあった。シフトが入らないのも問題だが、走っていたときによく異音や異常振動が起こらなかったものだ。

 ここでは、外観上明らかな異常の見られるベアリングに絞って紹介していく。
 まず最初に紹介するのはインプットシャフト側についているベアリング。下の写真を見る限りは正常なのだが・・



 反対側を見てみると、波状の摩耗痕が見える。



 接写したところ。何かに当たって金属が削れ、切り子がはみ出しているように見える。



 このベアリングは矢印の部分に取り付けられている。左右にギアがあるが、これらと干渉して摩耗痕が付いたのだろうか??



 ベアリング部分を拡大してみる。



 左側のギアとの間隔の方が狭いので、実際に接触する可能性があるか見てみると、十分な隙間があり、接触したとは考えられない。



 となると可能性があるのは、ベアリングを抑える、矢印で示すプレートとの干渉だ。



 このプレートを取り除くと、ベアリングの外周部が見えてくる。何らかの原因でこのプレートと鑑賞したのではないかと思われる。



 次頁では、円錐状のベアリングの異常を見ていく。