ミツオカ ゼロワン、エンジン周りなどの詳細

 エンジンは思いっきりロードスターのもの。カムカバーには、マツダの名前もそのままある。



 ゼロワンは、そのエンジンをギリギリのスペースに押し込んでいる。デザインとのバランス等も考えると、かなり厳しい状況ではなかったかと思われる。
 まず右側。



 左側はもっと厳しい。特に矢印部分で示すクーラーの配管は、ボンネットとのクリアランスがほとんど無さそうだ。



 フロントのノーズコーンとエンジンの本体のクリアランス。もうほとんどない。オイルキャップが少し緩んだだけで、ボンネットと干渉しそうだ。



 「上にクリアランスが無いのなら、エンジンを下に降ろせばいいじゃないか」、ということにはなかなかならない。最低地上高が足らなくなるためだ。このような場合、オイルパンを薄いものに交換してエンジンを下げるのだが、ロードスターに付いているオイルパンがそのまま付いているので、これ以上下げるのは難しい。



 ついでに下回りを見てみる。スペースフレームになっていることがわかる。



 もう少し後ろに下がって撮影すると、フロアにはアルミ板が張られておりフラットになっている。プロペラシャフトも見えない。



 ミツオカは、「ベースの車両の一部を加飾するなどしてデザインを変更した車を作る会社」というイメージがあったのだが、この車をみると苦労の跡がしのばれるものだった。確かに10番目の自動車会社というのもうなずける。次回は、世にも珍しいゼロワンの取扱説明書などを中心に見ていく。