360度マルチスパークプラグの火花の飛び方

 ここで火花の飛び方を見てみよう。実際は、1回のスパークで1本の火花しか飛ばない。複数の火花が飛んでいるように見えるのは、シャッタースピードの影響だ。

 ネジの切ってある部分に火花が飛んでいるが、恐らく燃焼の改善にはあまり関与していないと思われる。というのも、混合気に効率的に触れる確率が最も低い位置と考えられること、火花の飛ぶ距離が極端に短いためだ。が、この火花も1発分のスパークとなる。つまり、ここに火花が飛んでしまうと、1発分のスパークがロスしてしまう≒失火に近い状態になる、と考えられる。



 こんな火花の飛び方もする。電極内の構造はどうなっているのだろう。



 真上から見た「総合的な」火花の飛び方。燃焼改善に対し、効果があるのだろうか?



 ここでムービーを見てみよう。なお音声を録音するのを忘れてしまったため音は出ない。が、状況は十分につかめるはずだ。下の画像をクリックすれば動画へ飛ぶ。



 火花の飛び方がわかったところで、360度マルチスパークプラグの各部の電極の長さを採寸する。