ワークス4型ミッションの中身を見る

 ミッションの分解方法は、過去いろいろと紹介しているので、そちらを参考にして欲しい。
 ここからは、4型ミッションの中身、特に問題となるカウンターシャフト側を見ていく。



 ポイントとなる、シンクロナイザーハブの内歯とシンクロナイザーリングとの関係。矢印で示すのが、シンクロナイザーハブの内歯である。シンクロナイザーリングが反射したものが写り込んでいるのでわかりにくくなっているが、シンクロナイザーハブの内歯とシンクロナイザーリングは当たらない。つまり、このミッションのシフトの入りは問題ないのだ。



 シンクロナイザーハブの内歯。摩耗が少ない。このことからもシフトの入りに問題がないことがわかる。



 他の部分も摩耗していない。



 可能性として、ワークスのオーナーがミッションを分解して組み替えたことも考えられる。しかし、オイルシールが純正のNOK製のものであること、ドナーとなったエンジン自体にオーバーホールした跡がみられないことから、当然ながらミッションもいじられていないと判断する。




 今回はこれでおしまい。AZ−1のミッションに入っているシフトの入りにくいシンクロナイザーハブは、そもそも設計ミスだったのか、それとも不良品ロットが混入したものなのかを見ていく。また4型のワークスはいつから製造されはじめたかも確認していく。