えぷしょんさんのAZ−1、その2

 レストア後の車の状態を、ごく一部だが見ていこう。ドアのラッチ部分に錆が発生し浮いている。塗装して黒くはなっているが、見栄えを整えるには板金が必要な状態だ。



 一方定番のヘッドライト下の錆。こちらは塗装だけで綺麗に仕上がっている。この部分、錆は発生しやすいが、板厚があるなどの理由により、致命的な錆までは至りにくいのかもしれない。



 ここからは、みんカラにも書かれている改造をちょっと紹介しよう。エンジンルームには、12V→18Vへのアップバーターがあった。



 どこにつながっているかというと、イグニッションコイル。他の車でもイグニッションコイルの付け替えは定番改造の一つであり、目的は火花を飛ばす力を強めること。イグニッションコイルで発生させる高電圧は、一次側の電圧に比例する。通常の車の場合は12V。それを18Vにアップして、発生する火花の強さを劇的に改善しようというものだ。



 ただし副作用もある。まず考えられるのはプラグ電極の早期摩耗やイグニッションコイルの早期劣化。また、万一アップバーターが壊れたら、エンジンがかからなくなる(配線をもとに戻せば大丈夫)。CDI等ではよくトラブルが発生するので、点火系には十分な注意を払っておこう。


 ABSが装着されていないが、ランプが点灯している。これは「ターボランプ」。ワークスのシングルカムターボには、過給が始まるとメーターにあるランプが点灯するようになっている。DOHCではその機能が省かれた。根本的になくなったのかと思ったのだが、コンピューターからの配線が付いていないだけとのこと。



 同様に省略された機能には、エアコンの「エコ機能」がある。これは加速時にエアコンのコンプレッサーをオフにする機能で、エアコン使用時の加速力がアップする(正確には、エアコンOFFの時の加速力が自動的に再現されるだけ)。これもエアコンアンプからの配線が省かれているだけなので、ちょっとした改造によってAZ−1にも機能を再現することができるようになるとのことだった。



 最後は小ネタ。キーレスエントリーなど、ドア内に電気が必要な改造を行う場合、どうしてもドアに電線を入れる必要がある。が、電線が丸見えになって不細工だ。そこでMC21ワゴンRのリアハッチに付いている電線を通すゴムカバーを流用した。これで見栄えもすっきりだ。