幻のマイナーチェンジモデル

 幻のマイナーチェンジモデルは、下の写真の奥、一番最後に置かれている。



 今回は、「幻のマイナーチェンジモデルのドアなどは開けられない」という話だった。マツダ側と交渉してもらちが明かなかった。が、ミュージアムに来てみると担当者が機転を利かせてくれて開けてくれた。というか、この日のために既にドアのキーは開けられていた。恒例行事として定着している賜だろう。継続は力なり。



 幻のマイナーチェンジモデルの中には、いろいろな物が奉納されている。ミュージアムへの展示から外されることを防ぐため、またみんなの思い出をマツダがこの世に存続する限り永久にとどめておくため、宝物倉にしているのだ。
 ボンネットの中に入っているのは、セパン24時間耐久でのクラス優勝トロフィー。K4-GPの主催者であるマッド杉山さんが急逝されたこともあり、今のところ海外でK4-GPを行う計画はないそうだ。これがAZ−1が海外で獲得した最後のトロフィーかもしれない。なお、なぜか箱が半空きのままおかれていた。



 20周年ミーティングのサイン入り色紙。私はこの奉納OFFも企画したが、なんと前夜祭で食べたものに当たってしまい、当日参加できなかった・・・



 気になるのが、AZ−1の下に置かれているトレイ。何かが漏れ出しているのを受け止めるものなのだ。が、どうみてもお菓子の入った薄っぺらい容器が置かれている。次回はこのトレイを何か立派なもの、もしくはAZ−1にふさわしいものにするよう画策しようかなあ。よくあるパターンは、ステンレスのバットを引くことだが、これではあまりに味気ない。かといって、絵巻物が描かれた寿司を入れる漆塗りの容器みたいなものだと不自然に目立ってしまう。どんなのがいいか、悩ましいところだ。



 何がどこから漏れ出しているかだが、よくわからない。蒸発していること、サビのようにみえることから、シリンダーブロックにあるブラインドキャップがダメになって、クーラントが漏れだしているのかもしれない。エンジンルームから確認しようとしたが、わからなかった。



 ちなみにクーラントは空だった。過去の写真を調べてみたのだが、クーラントが入っていたかどうかわからなかった。仮に入っていたとして、漏れたから抜けたのか、それとも故意に抜いたのははわからない。



 オートザムのエンブレムもかなり状態が悪いので、これも交換しないといけないなあ。でも、自分たちで交換する訳にもいかないので、「マツダによる交換後」の姿がお披露目されることになるだろう。それ以前に、エンブレムをマツダに渡しても、「交換作業費用の予算を確保していない」とか言い出して進まないかもしれない。全く、○○と××ばかり優遇しすぎである。どちらが車に対する愛情と深い見識を持っているか、判断できないのかなあ。理解できん。



 幻のマイナーチェンジモデルともお別れ。2013年は、アオシマから1/64ライトウエイトスポーツコレクション Vol.2が発売され、この幻のマイナーチェンジモデルも初めてモデル化された。ちなみに、大本営(マツダ)の公式見解では、この車はノーマルのAZ−1ということになっている。



 次頁では、会場に集まったAZ−1を紹介する。