T型フォード ラナバウト、その2

 車幅灯(?)は、燃焼式のランプのようだ。ランプ下に燃料を入れるタンクがあるし、芯も見える。燃料は何だったんだろう。ガソリンはさすがに危ないかな。当時確実に手には入る安い油(菜種油のような植物系の油)でも使っていたのだろうか。



 ラジエターキャップの部分。



 横側をみていく。



 注目すべきはスペアタイヤが積んである点。しかし、ホイールがない。タイヤだけ積んである。



 タイヤはこのように縛り付けられていた。1908年となるとチューブタイヤなので、タイヤ本体よりも、チューブの補修キットの方が重要と思われる。仮にチューブのみを補修しようとしても、タイヤレバーは必要だし、空気つぎも必要なので、タイヤだけあってもしょうがない。要はパンクしたその場での対応は無理なのだが、昔の人はこの装備だけでどうやってパンクを直していたのだろうか。「ピラミッドをどうやって造ったか」というぐらい謎である。



 このかごに、工具一式が積んであるのかな。



 余談ながら、白馬の王子様がデフからオイル漏れ。2日間しか展示されていないのだが、もうオイル漏れである。どうせわかんないんだから、液体ガスケットを使ってオイル漏れを止めればいいのにと思ってしまう。



 Haniコレクションの紹介はこれでおしまい。また来年も凄い車が展示されることを楽しみに待っておこう。