ポルコ式リミッターカット法

 AZ−1を始め、F6Aエンジン系のリミッターをカットするには複数の方法が知られている。しかし複雑もしくはアイドリングがアップする等の副作用もあるのもまた事実だ。そんな中、簡単で副作用もないリミッターカットの方法がポルコさんより開発された。これはAZ−1のみならず、同様の原理を使用していると考えられるスズキの他の車にも応用可能なことが考えられる。
 では肝心の改造箇所はどこなのか。コンピューター?それともエンジン本体?? そうではない。なんとメーターユニットなのだ。

 このリミッターカットの方法は、メーターを取り外したところからスタートする。
 まず、矢印のネジをはずして、メーターユニットを分解する。




 次に、黒い矢印で示している部分の基盤を取り外す。この基盤にはスピードセンサーが付いているのだ。




 矢印で示してある、ゴムに包まれているダイオードのようなものがスピードセンサーである。ちなみにゴムは振動を吸収するためにあるとのこと。




 ゴムをカッターで切り落として、センサーをむき出しにする。そして、センサーを外側に曲げる。
写真は間違っています。曲げる方向が反対です。


 そして写真のような状態に再度組み直す。以上で終わりだ。
写真は間違っています。取り付け方法が逆です。




 これによりどうなるかというと、センサーが規定の位置にないためその機能を発揮せず、速度の検出が不可能になる。これでリミッターを解除したことになる。「これだったら、センサーのケーブルを切断すればよいのでは?」と思われる方もいるだろう。確かにこの方法はリミッターカットの方法として知られているのだが、回路の一部を破壊することと同じであり、またアイドルがアップするという副作用もあるのだ。しかしポルコ式ならば、センサーの回路自体はちゃんと生きている(機能していないだけ)ので、そのような副作用が出ないと言う仕掛けなのだ。