走るオンナ倶楽部、その2
車はキャロル(アルト)。ただし、最新モデルではない。バンパー形状から、2006年モデルの前期型と思われる。
中を見ると、マニュアルミッション。ただし、改造されていない限り、この車はNAだ。
ステアリングはMOMO製。わかりにくいがコラムカバーが外されている。
なぜコラムカバーが外されているかというと・・・追加のメーター(ダイアグノーシスのコネクタに付けるタイプ)がメーターの前に置かれており、コラムカバーがあったら見にくいためと思われる。
シートは運転席のみバケットに変えられていた。助手席と比較すると、ヒップポイントがやたら高い位置にセットされているように見える。ロールバーは組まれていなかった。
足周りをみると、Sタイヤになっていた。ブランドは、超安いSタイヤとして知られている「ATR-K」。ちょっとだけ写真に写り込んでいるが、色からしてブレーキパッド・アブソーバーともにそれなりのものに変更されているようだ。
あちゃ−、こすっちゃった。
こんなシールもあった。
ここまでくれば広島ナンバーだと誰でも思うのだが、「保管場所標章」は新宿警察署発行のものだった。となると、マツダの社用車でもなさそうだ(拠点は横浜と内幸町のため)。車の年式からしても、東京から引っ張ってきた中古車なのだろうか。
ここで、なぜこの年式のキャロルを選んだのか考えてみたい。恐らく、マツダブランドの軽自動車としてマニュアルミッションが設定されている乗用車はこれしかないためだと思われる。スズキのラパンSSには5MTのターボが設定されているため、そのOEM車であるスピアーノSSが、本来ならば選択されるはずだ。しかし、スピアーノSSには4ATの設定しか無い。さらに、フルモデルチェンジ後のラパンは、スピアーノとして供給されていない。
現行モデルにも5MTのNA車がラインナップされているが、結局中古で買う場合、旧モデルの方が当然安いということも理由だろう。
が、我々としては、この選択に異を唱えたい。というか、入れ知恵する人間(男)が周囲にいなかったのかと問いたい。普通、AA6PAのキャロルターボを選ぶだろう。理由は以下の通りである。
1.5MTのターボである。
2.軽い(走るオンナ倶楽部のキャロルが720kgに対し、AA6PAターボは660kg)。
3.きゃあ、何これ?、かわいい〜!というスタイリングをしている。
4.K6Aターボのピストンを使って、720ccにボアアップできる。
5.格安で手に入る。
とまあ、これ以上ない好条件が揃っている。もっと走れて、もっとカワイイオンナになれたのに。どうにも解せない選択である。