007は二度死ぬ、に出てくる30度バンク

 日本が舞台となり、トヨタ2000GTのオープンカーがボンドカーとなった「007は二度死ぬ」では、富士スピードウェイも舞台となっている。赤坂を中心に繰り広げられるカーチェイスが、代々木体育館前から富士スピードウェイまでいきなりワープする展開だ。

 ネットをぐぐれば出てくるが、30度バンクが写っていることが知られている。それが下の写真。2000GTの上が30度バンクで、今は削られて無くなった部分だ。



 モアレがかかっているので、モザイクがかかっているようなものということで・・・映画が公開されたのは1967年。従って、30度バンク閉鎖前に撮影されたことになる。もともと映画であるため、これほど鮮明に閉鎖前の30度バンクが撮影された映像は存在しないだろう。アスファルトが非常に綺麗だ。また航空写真ではわからなかった、下り坂度合い(右回りの場合)がものすごい。



 別の映像でも、坂の度合いがよくわかる。



 ゲートに繋がる道を、矢印の方向に向かって撮影された。この道は全面改修後も存在するが、一般にはオープンになっていない。



 もう1つ驚かされるのが、コース下を走る矢印のトンネル。壁が白い! これと同じトンネルは、現在のショートサーキットへ向かうトンネルになる。壁は焦げ茶色。ひどい劣化だ。



 機会があれば、007は二度死ぬ、を改めて見てほしい。