フロントスタビの「かまぼこ」、その1

 前頁では、入手不能となった純正部品の代替品について触れてきた。ここからは、まだ純正品が入手可能である部品ながらも、万一欠品となったことに備えるための代替品探しとなる。

 本題の「かまぼこ」だが、下の写真のような形をしたゴム部品で、スタビとシャシーを結びつける部品である。



 「かまぼこ」だが、スタビの直径によって内径が違う。それ以外の、長さや大きさはどれも同じだ。写真左はキャロルの、中央はAZ−1リアの、右がAZ−1フロントスタビ用のかまぼこになる。



 写真写りが悪いが、AZ−1のフロントスタビ。



 スタビの直径は約25mm。



 実はフロントスタビの「かまぼこ」には大きな問題があった。直径が太すぎて、「かまぼこ」の外皮と首の皮一枚状態なのだ(写真では十分余裕があるように見えるが)。指で触るとわかるぐらい薄い。
 実際、中古で買ったか解体車からとってきたストック分のフロントスタビの中には、矢印で示すように摩耗して亀裂の入ったものがあった。



 流用部品を探すのに1つの手がかりになるのが「69D」の刻印があること。「69D」はスズキの部品品番の内、AZ−1=CARA固有部品の部品に付けられることが多い品番の一部である。純正のかまぼこにも、「69D」の表示がある。



 MonotaROでの品番検索ではAZ−1用のかまぼこはヒットしないが、「69D」の品番を持つかまぼこならヒットした。それが写真右のかまぼこ。「42431-69D12」とある。大野ゴムの品番でいうと「SZ-2137」になる。見た目、穴径は同じようだ。



 次頁では、流用部品のサイズを確認する。