ラジコンAZ−1

 テレビに散々登場したAZ−1である。しかし、これだけ多くのAZ−1オーナーの目前で公開されるのは初となる。機能盛りだくさんのため、非常に複雑な車なので撮影しにくい。また走行する姿を目で見るのと映像や写真で見るのではかなり違うので、これもまた表現のしにくい車だ。会場に来た人だけが見ることのできるポイントが随所にある。
 製作者のKichiさんは、もともと福祉車両への改造の仕事をされており、その技術を応用することでラジコン化に成功した。また福祉車両を作られているということから、老後に体がいうことを聞かなくなってもKichiさんがなんとかしてくれるだろう。あと100年100万キロ、これで安心してAZ-1に乗ることができる。

 馬がかけてあるが、デモでステアリングを左右に振る際、動かしやすく(負荷がかかりにくく)するためにかけてあるのだ。


 ラジコンの受信部。曲がった棒が生えているが、これは電動でガルウイングを開閉させるためのステーである。



 送信部。写真のようなスーツケース型、そして車いす型のコントローラーが存在するのだが、今回はipodを使ってデモ走行を行った。



 スーツケース型の送信部はステアリング部分が変わったりして、たゆまぬ改善が行われている。



 リトラ部分。基本的に最小限の改造にとどめており、ノーマルに戻すことができるようになっている。



 デモ走行時は、非常停止要員として私が乗った。初めて乗ったとき、こわくてしょうがなかったのだが、二日目となるとさほど怖さは感じなくなった。何が怖いかというと、自分の意志でコントロールできないのが怖いのだ。