AZ−1の電気自動車、その2

 これが車検証のコピー。



 詳細を見ていこう。車台番号はPG6SA-10969。



 型式は「PG6SA」。さらに原動機の型式もF6Aではなく、「国[01]771」という何やらよくわからない表記になっている。



 燃料の種類は「電気



 車両重量は680kgとなり、ノーマルと比較して40kgほど軽量化された。加えて、前軸・後軸の各重量も異なっている。



 車体を見ていこう。エンジンルームにはバッテリーが配置されている。その下にミッションとモーターがある。なおミッションの搭載位置に変更はない(後述)。



 マフラーやラジエターのサブタンクは無くなっている。横から見るとよくわかるが、バッテリーもまた、ミッドシップ化されている。が、普通の電気自動車と比べると、電池の搭載位置がかなり高い。ここまで搭載位置が高いのは、ミニのEVくらいではないだろうか。



 下回り。3枚の写真をみると、ミッションやドライブシャフトは、普通のAZ−1と同様についている。ついていないのはマフラーだ。あと、エアコンのコンプレッサーもついていないようだ。



 モーターはどうなっているのだろう。ノーマルのAZ−1でいうところの、マフラーの上あたりの隙間にカメラを差し込んで撮影した。ピンぼけになっている一番手前の部品がエンジンマウント。ケーブルが出ているが、これはスピードメーターケーブルになる。オレンジ色のコルゲートチューブに巻かれた電線が繋がっている部品がモーターである。ミッションはそのまま。アダプターによって、ミッションとモーターが取り付けられている。こうみると、モーターは非常に小さく、オルタネータを若干大きくしたぐらいだ。



 フロント側がどうなっているのだろう。よく見ると、ラジエターやコンデンサーもない。やはりエアコンレスのようだ。が、ウオッシャータンク横にあるエアコンリレーはそのまま残っている。
 また、地面が丸見えになっている。車体剛性は、この状態でも問題無いのだが、やはり不安なのかタワーバーがこれでもかというくらいついている。
 オレンジ色のような茶色のような円筒形の筒が見えるが、これはマスターバックの負圧発生用ポンプである。



 次頁からは、内装などを見ていく。