参加申し込み、開会式並びに20周年ミーティングにかける思い

 説明の前に、20周年ミーティングはどこで行われたか、場所を確認しておこう。地図で言うと、矢印で示している部分になる。JR向洋駅の近くにあるマツダの駐車場になる。



 衛星写真でどのような配置だったかを説明する。写真上が北側になる。上から説明すると、屋根のある場所が「受け付け及び展示」、その両脇にショップを配置した。丸い大きな木が見えるが、その木を囲むように「特別展示車両」を展示した。特別展示車両は、「AZ−1の歴史を語る上でなくてはならない車」、「皆の参考となる車」、「あと100年100万キロ乗り続けるために参考となる車」の事である。
 一般参加の車は、白い×印を除いた場所に駐車した。×印の部分は、写真下にちょっとだけ写り込んでいる「マツダリビング」という売店へ来店する人のために確保した場所になる。「参加可能台数は限定100台」とした理由は、駐車場所の関係だったのだ。またなぜこの場所かというと、20周年ミーティングのパーティー会場のすぐ隣だったことも理由の1つだ。



 写真奥のビルがマツダ本社。その前にある木を取り囲むように特別展示車両を展示した。




 特別展示車両の一部。チャージカラーとストラトス。一度やってみたかったことがついに実現した。




 駐車場に整列した一般参加車両。人が少ないのは、皆さんパーティー会場へ移動した後に撮影した写真のため。


 参加申し込みなどは概略以下の進め方で行った。詳細については別のレポートで述べる。
 まず申し込みだが、特設HPよりエクセルの参加申込書をダウンロードし、それを各人が記入してメールにて返送することで受け付けた。チケットなど現物の発送はメール便で行った。
 特設HPは、2012年4月に開設。事前に周知できていたためか、想定しなかった事態が発生した。8月1日の申し込み開始からわずか6日ほど経過した8月6日に、一旦受け付けを停止せざるを得ない事態が生じたのだ。それは・・・もう限定100台の枠が埋まってしまうといった予期せぬ事態。当初は締め切り間際になって申し込みが相次ぐのだろうと思っていたのだが、実際は全くの逆だった。
 受け付けを一旦停止したあと、正確な参加台数をカウントし直し、車を置く場所を再整理して限定15台ほど枠を新たに作り、8月12日の22:00より際受け付けを開始することになった(フライング禁止)。が、この枠も瞬殺。22:00丁度に一気にメールがやってきた。というわけで、参加受付期間を8月1日から8月31日までの1ヶ月間としていたのだが、事実上申し込みは1週間で終了するほどの人気だった(ギャラリーは8月31日まで募集した)。


 開会式の様子を紹介しよう。下の写真は来賓の皆さん。軽く紹介すると筆頭はAZ-1の主査である平井さん(一番左)。皆さんご存知とは思うが、初代ロードスターの主査もされた方だ。同じ主査が担当された2台の2シーターミッドシップが、この20年でどのような変化を遂げて行ったか、このミーティングを通じてぜひご確認いただきたいものである。全然違う方向に進んでるんだけど。
 AZ-1でデザイナーをつとめられた大黒さん(左から4人目)。今日はご自分のAZ-1でもおこしいただいた。また20周年記念酒のラベルのデザインもしていただいた。



 次に開会の挨拶。以下は原稿から抜粋したものなので、実際に当日述べたことと異なる点がある(爆)。
限定100台の枠を勝ち取った勇者の皆さん、遠いところおこしいただきどうもありがとうございます。勇者の皆さんならすでにご理解いただいていると思いますが、今回のテーマは「あと100年100万キロ乗り続ける」です。「みんなの笑顔に会えるとか、感動をありがとう」みたいなしょうもないものではありません。1日中ひたすら車漬けです。今日はみなさん「あと100年100万キロ乗り続ける」ためのヒントを得てください。また中学生以下は無料としていますが、これは親子が楽しく触れ合う時間を作っているのではありません。自動車趣味を引き継ぐ次世代の人材育成の場として設けています。その点、肝に銘じて楽しんでいきましょう。

 いきなりこんな挨拶するかという話もあるが、このくらいやって鼓舞しないと、「あと100年100万キロ乗り続ける」なんてことはできない。他の旧車・趣味の車と同様、「みんなの笑顔に逢えるといった意味不明の目的の下に、単に車を乗り回した挙げ句、飽きたら売る・壊れたら捨てる・気が向いたときに修理する・部品がなくなって困り果てる」ということになるだろう。
 幸いにして、AZ−1の場合は早くからネットを活用し情報やノウハウを蓄積した上でたくさんの人と共有を図ってきたことで、このような「旧車の犯した過ち」を最小限に食い止めてきた。言い方を変えると、20周年ミーティングとはネット上に画像として存在する情報を目視で再確認することで、各人がより確実な情報を蓄積する場である。ただ集まってウダウダするOFF会からは多くの皆さんが卒業していると思いたいが、20周年ミーティングを期に、ネット上に存在する情報を目視で再確認する場へステップアップしている今の状況をキープし、各人があと100年100万キロ乗り続けるための場となることを切に願う。これが20周年ミーティング開催の思いである。

 このあたりのことは、別のレポートで再度述べるとして、次頁からは特別展示車両を紹介していきたい。本来ならば紹介すべきネタを持った一般展示車両もたくさん来ていたのだが、撮影の手が全然回らなかったのだ・・・