マセラティー・カムシン、その2

 滅多に見られない下回りを見ていこう。



 完全に鉄板で作っていることがわかるぐらいで、あとはなんだかよくわからなかった。



 が、一点ほど面白いものを見つけた。カムシンのウインカーレンズは、初代カウンタックのLP400と同じだったのだ。



 ちなみに、ランボルギーニウラッコのドアノブは、ランチアストラトスとも同じである。


 類似性を見てきたところで、さらなる類似性を見ていこう。カムシンとウラッコの類似性だ。既にお気づきの通り、双方ともリトラなのだが、おおよその形状がよく似ている。



 フロントも似ている。



 ドア周り。



 リア部分。



 兄弟車ではないかというくらい似ている。同じデザイナーだから当然だと言われればそうかもしれないが、メーカーが違うのに問題がなかったのかと驚かされる。「最近は似たような車が多くなった」と言われて久しいが、車のデザインなんて昔から似通っていたわけだ。
 また去年の企画展で発掘された「マツダS8P」のデザインもルーチェにそのまま転用された。当時はデザインの流用にさほどうるさくなかったのかもしれない。


 今回はこれでおしまい。次回はいよいよカウンタックの詳細と貴重な資料の数々をみていく。