スーパーシール、一昼夜放置後

 前頁の写真と、一昼夜放置後の写真を比較してみる。ガムテープの上に載せたやつ。オイル分は蒸発や固化することなくそのまま残り、茶色い部分のみ固化した。

滴下直後 一昼夜放置後


 こんな感じで固化する。スーパーシールのパッケージには黄色の固体になるように見えるが、この実験では褐色の固体になった。



 オイル分に浮いている部分も、そのままの状態で固化する。固化しているからこそ、移動させることができる。

滴下直後 一昼夜放置後、爪楊枝の先で移動させた


 オイルを吸わせる目的でボール紙上に滴下したスーパーシールはどうだろうか。案の定、オイル分だけボール紙に吸収され、固化したものが上に残った。写真を比較すると、「泡のように見えるオイル分の海」がまとまり、残りの部分が固化していることがわかる。

滴下直後 一昼夜放置後


 固化したものはパリパリで、力をかけると割れる。



 プラスチックの容器にスーパーシールと水を入れたものはどうなっただろうか。するとかなり固化が進んでいた。水分が完全に蒸発すると、オイル分を除いた部分が完全に固化すると思われる。



 この実験結果を見ると遅効性のように見えるが、一般的には熱がかかると固化が早まる。スーパーシールが適用される環境はエンジンやエアコンの熱がかかっているので、スーパーシール注入後は思ったよりも早く固化が進む可能性がある。また同様にエバポレーターや冷えた冷媒のラインのように水分が付着しやすい部分も、素早く固化する可能性がある。