タッカーの側面

 長すぎてフレームに収まりきらない側面。



 前側から順番にみていく。アンテナがみえるが、車によってはこの位置にアンテナが付いていないものもある。総生産台数が51台とのことなので、ほとんどハンドメイド状態。個体差があるのはやむ無しか。また、フェンダーミラーもしくはドアミラーがない。



 フロントガラス及び三角窓部分。フロントガラスは乗員保護を目的に、衝撃があったときには前側(車室外側)に飛び出すようになっているのだという。本当にそうなのか、衝突させて実証してもらいたいところだが、そういう訳にもいかない。
 センターピラーに取り付けられているルームミラーは、脱落式とのこと。



 フロントドアとリアのドア。観音開きとなっている。



 鍵穴は、前側のドア2枚にあるだけだ。車の大きさの割には小さい。キーはどんな形状をしているのだろうか? 相当単純な形状をしているのではないかと想像される。



 リアドア部分。



 はめ殺しのクオーターガラス。次回改めて触れるが、タッカーのガラスには、自動車専用ガラスマークが入っていない。即ち車検に通らないため、いくら動態保存されていても、日本では公道走行できない車である。



 横の部分で気になるのが、リアのエアインテーク。タッカーはアメリカ初のリアエンジン車なのだそうだ。安全性を考慮してとのことだが、リアにエンジンがあると、たいていの場合はフロントにガソリンタンクが置かれるので、逆に危ないように思えてならない。



 エアインテークには蝶番がついているため、開けることができるようだ。しかも蝶番がついているのは左側のエアインテークのみである。



 エアインテークの内側には何が入っているのだろう。こんなところに興味をそそられるのはリアミッドシップ乗りの性か。左右のエアインテークをみると、右側(下では左側の写真)には何もないが、左側にはパイプが見える。恐らく右側は冷却用、左側は吸気&冷却用のエアインテークなのだろう。パイプが上向きになっているため、雨やゴミを一緒に吸い込みそうな感じだ。



 今回はこれでおしまい。次回は、フロア下など、さらに細かい部分を見ていく。