四国について

 私も四国に6年いたことがあるし私の妻も香川県の出身なので、四国についてはそれなりの知識がある。また九州西部を除く関西の方にとっても天気予報等で四国の紹介をするのである程度なじみがあると思われる。しかし、東日本の方にとっては全く未知の領域なのではないか。例えば日本地図を書かせると四国が書かれていないということはよくあるし、これに関しては四国の人も認めるところだ。というわけで、車には関係ないが四国についてさらっと紹介したい。
 まず四国は中国地方の南、紀伊半島と九州に挟まれたところに位置する。それから四国にある県は、愛媛・香川・徳島・高知の4県である(何をアホな説明を、と言うなかれ。この時点で日本国民の70%が脱落する)。島にあるため流行・情報はあまり入ってこない。例えば1年ほど前に愛媛・香川・徳島に出かける用事があったのだが、本州ではルーズソックスが最盛期だったにもかかわらず、それを全く見なかったということからも伺える(単に学校の先生が厳しいだけかもしれない)。気候だが、南にあるから暖かいと思ったら間違い。四国の冬はものすごく寒い。理由は関門海峡から抜けてきた冷たい日本海の風がブチ当たるためだ。事実、高知県の冬の最低気温はマイナスになることが多く、遥か北にある島根や鳥取の最低気温より低い日があるほどだ。
 四国全体の名物は「四国88カ所めぐり」。弘法大師の遺跡たる88の寺を回るという、日本最古の実物大RPGである。ルールは白装束に杖をもつというコスプレに加え、お寺の札を集める(?)という一種のトレカ集め。太古の昔より、現在はやりの3要素を全て盛り込んでいるという、先見性あふれるゲームだ。最近はバスで回るというお手軽なものもあるが、中にはリアカーをひいて回る本格的な人もいて、結構交通の妨げになったりする。
 では各県の様子をこれまた簡単に説明する。

 愛媛県
 県庁所在地は松山市。みかんと道後温泉と夏目漱石の「坊ちゃん」で有名。みかんを原料にしたポンジュースで和歌山のみかんジュースとためをはっている。ちなみにポンジュースのCMは愛媛県内でやっていないため、他県へ出かけてたまたまCMを見てショックを受ける愛媛県民は多いそうだ。政治は保守色が強いが、住民は皆進歩的かつ建設的である。単なる旧車の展示会に終わらない今回のミーティングがいい例だろう。なお進歩的である理由は、情報があまりに入ってこない地域であるため、自らが行動しなければならず、そうする内に自然にそうなったものと私自身は感じている。

 香川県
 四国の中で最もマイナーな県。「四国の県名をすべて答えろ」というクイズが出たとき、必ずと言っていいほど香川県の名前が出ず、不正解となる。しかしそれ故に最もエネルギッシュな土地柄でもある。つまり、「誰もが無視しているから、何をやっても怒られない」=滅茶苦茶がまかり通っているのだ。公共の福祉に反していない無法地帯とでも言おうか。そのため日本で香川県以上に楽しいところはないのではないかと思う。詳細は「笑いの文化人講座」を参照、といっても誰も知らないだろうなあ。ちなみにこの本は、日本各地から面白い写真等を集めて掲載している宝島社のVOWと同じような内容の本である。異なっているのはVOWより遥かにおもしろい点、さらにその面白い出来事の大半が香川県内で起こっているという信じがたい事実だ。このことからも、香川の暴走ぶりがわかるというものである。しかもこの本は香川の郷土資料として県立図書館にも置かれており、その資料的価値は公的機関も認めるところである(こんなんを郷土資料として認めるのは香川くらいのもんだ)。


笑いの文化人講座、最新刊

 喫茶店でうどんが出ることと夏の渇水で有名。また町並みは四国の他県と比べてけた外れに美しく最も都会的である。意外かも知れないが、町並みの美しさと夏の渇水とは密接な関係がある。というのは香川の行政はライフラインの整備に力をいれず、その金を町並みの整備につぎ込んでいるため、いつも渇水で苦しむのだ(滅茶苦茶がまかり通っている一例)。

 徳島県
 ジャストシステムで有名。ATOKは「阿波徳島漢字変換」の略である(ゲロ嘘)。本当は「Advanced Technology Of Kana-kanji henkan」の略である。

 高知県
 「笑っていいとも」が昼の3時から始まることで有名(もうちゃんと正午から始まるようになったのかなあ)。以上。