概要

 約40m×40mのリーガロイヤルホテル新居浜の駐車場に旧車約140台が集まった今回のミーティング。集まったのは愛媛県のヨーロッパ車が中心だったが、フェアレディー関係もたくさんいた。話によると、主催のショップがフェアレディーを得意としているからだという。
 また参加車両のナンバーには「愛媛58」というのが非常に多かった。従って、一見すると「所有歴の長い旧車が多い」という印象を受けてしまうが、実はこれにはからくりがある。愛媛は去年3桁ナンバーになったが、その直前のナンバーは「愛媛58」だったのだ。というわけで、「53」とか「54」とか「77」等のナンバーに見慣れている人からすると、「ど旧車」の集まりと感じられる。このトリックには注意が必要だが、そうは言ってもナンバーの進み方の速い地域で行われる旧車ミーティングとはひと味違う雰囲気が味わえるのは確かだ。
 会場は本格的。「ゴール」の垂れ幕やら表彰台やら商品等がやたらとしっかりしていた。またパーティー会場もホテル内部に設けられており、ホテルの外側の入り口にケーターハムが、中にはミニが鎮座在しているという、これまた本格的かつ気合いの入った作りになっていた。最も遠い参加者は関東からで、四国まで走ってきたその足でラリーをして、また帰っていくのだということであった。





 一方ショップだが、これは2店しかでておらず、これといって面白そうなものはなかった反面、自らの車の前で店を開いていろいろなものを売るところが多かった。売っているものとしては旧車のパーツよりも骨董品関係が多く、パーツあさりを目的としている人にとっては物足りないところもあっただろう。しかし、このミーティングは基本的にラリーに参加した人のためにあるものだから、その点はいたしかたあるまい。



 写真はないのだが、前日行われたラリーについても簡単に説明しておこう。このラリーは「スカベンジャーラリー」と呼ばれる形式のもので、タイムを競うものではない。何を競うかというと、コースの途中に置かれた設問に解答するとか区間タイムを計測して正確さをはかるというもの。愛媛県は久万公園を出発して、高知の桂浜、徳島の大歩危(おおぼけ)を経てゴールの新居浜を目指す、全長270kmのコースだ。ラリー終了後はホテルでのパーティーだったそうな。豪華だ。




 では以降、会場に集まった車の中から特に珍しいものを中心に紹介していく。が、あまりに珍しい車に私もついていけないので、ここはR360クーペを保有する沖さん、シャンテを保有する大林さんの力を借りて、というか受け売りで紹介していきたい。