試乗会

 すべての走行イベント完了後、試乗会が行われた。当初は「AZ−1に乗りたがるやつなど誰もおらん」と思って計画していなかったのだが、「我々の活動を広く知らしめすとともに、少しでも多くの人にAZ−1と接する機会を設けなければならない」との判断の下、AZ−1も試乗会に参加することになった。試乗車はポルコさんのAZ−1。



 このイベントはもちろん、MAKIの修復には広島市立工業高校自動車部の生徒たちが協力している。ABCミーティングのブースには自動車部の生徒が集まってくれ、またポルコさんをはじめみんなもいろいろ説明してくれて熱心に聞き入っていた。やはりリアミッドシップ車のレストアをしていると、愛着がわくのだろうか。

 そうこうしているうちに、交通科学館の担当の方がブースにやってきて「AZ−1の試乗会の枠ってまだ空いてる?」と聞いてきた。なんでも自動車部の生徒がAZ−1に試乗したがっているのだという。全くといっていいほど予約は入っていないので、いくらでもいいよ返答した。
 ブースの近くを自動車部の生徒が通ったので、「試乗会の空きはあるので、乗りたい人はブースの前に来るように」と言ったところ、大挙して押し寄せてくれた。

 下の写真は、実際に試乗を待つ自動車部の生徒である。



 一般の人にはおとなしく走ってもらい、自動車部の生徒には過激に走ってもらった。すると生徒は大喜び。試乗会をやった甲斐があったというものだ。彼らは昔のF1のレストアを手伝うという貴重な経験をするとともに、2シーターリアミッドシップに乗ったことのある、日本でも数少ない高校生ともなった。


 モーターフェスティバルのレポートはこれでおしまい。次回はABC広島Finalの様子をお送りする。