ノーマルミラーとの比較

 実際に取り付けてみて、純正ミラーと比較してみた。なお、サフェーサーが塗ってある状態で比較した方がわかりやすい。



 とはいえ、実物を見るのと写真で見るのとではまるで印象が違う。もちろん、実物を見る方が遙かにかっこよく見える。



 マツダには「NAGARE」コンセプトというデザインコンセプトがある。静止しているときでも車の動きを感じさせる表現であり、実際に量産に採用されたのは新型プレマシーからだ。このミラーカバーをみると、AZ−1が本来有するデザイン、特にフロントフェンダー上部からドアパネル上部に至るライン、それからリアのエアインテークのヒダヒダともあいまって、「NAGARE」コンセプトを踏襲しているかのように見える。



 初代アテンザが出たときに確立されたマツダのブランドDNA。具体的には「優れたハンドリング、際立つデザイン・・・」というもので、今もそれが生かされている。このブランドDNAに書かれている文言は恐らくロードスターを意識したものではないかと思われるが、ロードスター以上にそのDNAを具現化している車が、10年以上前に作られたはずのAZ−1だった。今回もまた、ミラーカバー1つで「NAGARE」コンセプトを具現化してしまったわけだ。AZ−1には元々「着せ替えコンセプト」があった。だからかもしれないが、20年近くたってもなお、常に最新のコンセプトに合致できるのがすごい。



 真上から見ると、かなりとんがっている。



 斜め上から見たところ。一番とんがってみえる角度。



 正面からみたところ。フロントフェンダー上部からドアパネル上部に至るラインとミラーカバーのラインとの整合性がわかるだろうか。



 本ミラーカバーは、ノーマルのミラーを完全に覆い隠すことはできない。一部は見えてしまう。



 次頁では、ミラーカバーの塗装と取り付け方法を紹介する。