シリンダーヘッドまわり、その1

 サンエスK1に漬けておいたシリンダーヘッド。油汚れなどは良く落ちているが、さて錆はどうだろうか。




 消化剤の粉がかかることで発生したアルミの白い錆は、ある程度落ちた。鉄に出来た錆には効果なし。粉末式消火剤で消化した場合は、早急にエンジンをオーバーホールすれば何とかなるかもしれない。



 燃焼室側をみてみよう。当然、ガスケットの残りカスは綺麗に落ちる。




 そこで検証してみたいのが、シリンダーヘッドの歪み。オーバーヒートしたヘッドは歪むと言われるが本当なのだろうか。3気筒エンジンなんて、全長が短いのに。ヘッドの上に乗っているのは、ストレートエッジという工具である。これとシックネスゲージで平面度を測るのだ。




 すると、歪んでいるというより凹んでいることがわかった。0.15mmから0.3mmも凹んでいる。オーバーヒートによって、クーラントが通る通路側あたりが凹んでしまったように見える。左側の写真では上が1番のシリンダーになる。右側の写真では、上が3番のシリンダーだ。



 上の写真で矢印で示している部分が、前回紹介した溶けた部分。