実車との比較と総まとめ

 例の如く、実車と比較してみた。今回は横のみの比較だ。すると驚くべき事に、歴代モデルの中で一番実車に近いプロファイルをしていることが分かった。




 歴代モデルは背が高いとか全長がどう見ても長いとか、特にBピラーより後ろの寸法がどうにもおかしいものが多かった。が、1/64モデルはドアラインがちょっと異なるだけで、全体のプロファイルは実車とほぼ同じ。これはすごいかもしれない。



 最後になったが、例の如く今まで各モデルと比較してきた結果を一覧でまとめる。レジェーロについてはラジコンであるため、またABC各社で共通のシャシーを使わざるを得ない状況であったため比較対象外とした。表の中に○、△、×があるがその意味は、

  ○は実車と似ている・実車に付いているものがモデルにもついている、各モデルで一番出来がよい
  △は実車とまあまあ似ている・各モデルで中間程度の出来
  ×は実車と似ていない・実車に付いているものがモデルについていない、各モデルで一番出来が悪い

という意味である。○〜×は、今まで見てきた結果+私の主観で採点している。なお実車と同じ形状で縮尺すれば実車と同じように見えるというものでもないので、○が多ければ良いモデルだとは言えない。


  フロント

   EBBRO   ホットワークス   たのみこむ   国産名車   アオシマ1/64   備考 
 高さ  × × 国産名車、ホットワークス高すぎ
 車幅  × △〜× × ホットワークス細すぎ
 ヘッドライト  × × × EBBRO以外は実車と
比較してライトが小さい
 ウインカー  × ホットワークスは車高、車幅が異なるため
実車とずれが大きい
 バンパー開口部  × EBBROは牽引フック開口部の形状まで再現
しかし格子の厚みがありすぎ
 エアインテーク  × ホットワークスは車高、車幅が異なるため
実車とずれが大きい


  横

   EBBRO   ホットワークス   たのみこむ   国産名車   アオシマ1/64   備考 
 高さ  × × 国産名車、ホットワークス高すぎ
 車長  × × ×のモデルは特に
リアバンパーがなぜか長い
ホイールベースは各モデルとも一致している
 フロントガラスの傾き  傾き自体は各社同程度か
 リアガラスの傾き  車高が実車と異なると、傾きも異なりやすい
 Cピラー周り  × ホットワークスは車高、車幅が異なるため
実車とずれが大きい
 チケットウインドウ形状  ○〜△ ○〜△  
 エアインテーク  × アオシマはほんのちょっとずれている
 ウインカーの位置  × ホットワークスは車高、車幅が異なるため
実車とずれが大きい
 キーシリンダーの位置  × × × × なぜキーシリンダーの位置がこんなにずれる??
アオシマはほんのちょっとずれている
 フュエルリッドの位置  たのみこむは位置的には合っているが
サイズが大きい
 フロントバンパー形状  国産名車は若干厚い
 リアバンパー形状  国産名車は若干短い
 サイドシルの高さ  × × ホットワークスは車高、車幅が異なるため
実車とずれが大きい
 エンジンフード形状  × EBBROは寝過ぎ


  リア

   EBBRO   ホットワークス   たのみこむ   国産名車   アオシマ1/64   備考 
 高さ  × × ホットワークス高すぎ
 車幅  × ホットワークス細すぎ
 コンビランプ位置  ×  
 太鼓隠し  × × ×  
 バンパー開口部  EBBROはなぜか出っぱっている


  内装

   EBBRO   ホットワークス   たのみこむ   国産名車   アオシマ1/64   備考 
 運転席側インパネ形状  アオシマは1/64であるためやむを得ない
 ABCペダル  不明 不明  
 メーター塗装  × × ×  
 助手席側インパネ形状  × ×  
 フロントサイドトリムの出っ張り  × 不明  
 サイドシルスピーカー  × × 不明  
 ルームミラー  × ×  
 ハイマウント  × × ×  
 テンパータイヤ  ホットワークスは出来が悪い
 ウーハー  × × なぜウーハー付きモデルが多い?
 熱線  × × × 熱線のない、たのみこむが
一番実車に近く見える
 吊革  × × × ×
 シート形状  ×  
 シフトレバー  ×  
 サイドブレーキレバー  × ホットワークスは出来が悪い


  その他

   EBBRO   ホットワークス   たのみこむ   国産名車   アオシマ1/64   備考 
 定価  2800円程度 絶版 絶版 1790円 480円(もうじき絶版 笑) アオシマは圧倒的に安く、出来も良い
 ガルウイング可動  × × × ×  
 製品ばらつき  × × × 国産名車は特にばらつきが大きい


 以上、各モデルを比較してきた。この結果ももとにして、第5、第6のメーカーが現れることを期待したいし、作り手側の方にはここまでチェックしてしまう我々の熱い思いも感じて欲しい。