概要

 結論からいうと、人も車ももの凄く減った。全く知名度のなかった第一回目くらいのギャラリーの人数ではないかという状況だった。写真(19日)は昼時のメインスタンドだが、人がいない。




 高速1000円乗り放題のため、多くの人がくると思っていたのだが全く意外な結果となった。
 なぜこんな事になってしまったのか。1つは天候が挙げられる。19日の天気予報はイマイチ悪く、実際に雨が降った。それどころか19日の夜には岡山国際サーキットがある美作市で竜巻かダウンバーストが発生し、家屋の損壊が発生した。また翌日は山口県の防府市で大雨が降り、多数の死者が出た。が、過去大雨でも台風がやってきても、ここまで人が少ないことはなかった。
 となると、やはり不況の影響なのだろうか。この点については1000円乗り放題が継続される来年の結果をまって判断する必要があろうと思う。

 次に考えられる要因が、開催期間が2日になった事によるギャラリーの分散化である。1日目はフェラーリやポルシェの走行会がメインに行われた。そのため本番とも言える2日目に参加するフェラーリがやポルシェが減ったと考えられる。フェラーリがメインスポンサーから降りたことで、サクラもこなくなったことも影響していると思われる。が、フェラーリにもポルシェにも関係ないランボルギーニまで激減してしまった。となると、やはり不況の影響なのだろうか。
 そう連想させる事実がある。毎年アンケートが行われているのだが、去年のアンケートでは年収を聞いてきた。驚いたのが書かれていた年収の範囲で、最高が800万円以上しかなかったのだ。「年収800万円以上程度でフェラーリやランボルギーニなんかに乗れるのか??」と思ったが、ひょっとしたらみんな生活にギリギリの状態で高級車に乗っていて、今回の金融危機で「もう維持できない〜」ということになったのかもしれない。後述するが、ピットやパドックに乱入できなことが分かって帰ってしまったのかもしれない。これもまた来年の確認事項としよう。
 理由はどうであれ、近年フェラーリやランボルギーニのための祭典と化していたオーバーヒートミーティングが、多種多様な車のためのミーティングに正常化したのは嬉しい。が、恐らく初日のギャラリーは2日目よりさらに少なかったと思うので、その中で走ったフェラーリ等の連中は面白かったのだろうかとも思ってしまう。


 クラブミーティングの参加車両も少なくなった。クラブミーティングの参加クラブ数は去年より若干少ない程度なのだが、台数が減った。クラブミーティングの会場はメインコースの隣にあるカートコース。去年はカートコースの外周にある道路にまで車があふれたのだが、今回はそんなことはなく空きはあった。




 前述の通り、クラブミーティングでもフェラーリやランボルギーニが明らかに減った。その代わり、他のヨーロッパ車と国産は多くなったように感じる。




 今回から決定的に変わったのがピット。例年は早い者勝ちで確保する必要があったのだが、今回から1台5000円が必要となった。ご存じの通りピットは広いため、紛れ込もうとすればかなりの台数が入れる。が、今年はパーティションで仕切られ、1つの枠に2台しか入れないようになった。




 これは非常にありがたい。公平ってすばらしい、平等ってこんなに良い物だったんだね。この歳になって、初めてそのことを知ってしまった(笑)。ちなみにAZ−1はピットを1枠(2台分)を確保。


 メインゲートから入れる車は、走行会参加車両やクラブミーティング参加車両に限られたようだ。そのためゲートで渋滞することもなくすんなりと入れた。またメインゲートとその先でのチケットのダブルチェックにより、正規の許可を得ていないのにパドックやピットに乱入してくる邪魔くさいフェラーリやランボルギーニを完璧といえるまでに阻止することができた。例年ごった返すパドックは、ご覧の通り整理されている。本当にありがたい話だ。5000円/台ほど払う価値あり。




 今年は中止されたものがある。それは「9ミーティング」。どんなミーティングかというと、今回は2009年なので、車名の最後に9の付く車のミーティングを行うというもの。2007年より始まったのだが、7ミーティングも8ミーティングもほとんどスカだった。その実績並びに車名の最後に9の付く車は数が限られるため中止したのだろう。ぱっと思いつく車はフィアットX1/9、センティアの兄弟車だったMS-9、輸出専用車で極一部オーストラリア向け車両が日本を走っているCX-9くらいだ。ジネッタG9なんてあったかなあ。来年やるとしたら「0」なので、車は多そうだ。例えばトヨタ2000GTとか排気量が付いている車なら完璧だ。マツダの場合でもB360からT2000まで、日本で発売されている車ならいろいろあるぞ。
 そういえばホンダミーティングもなくなったなあ。でもその分、総花的でなくなってよかったのではないかと思ったのでありまする。


 概要はこれくらいにして、まずはショップを紹介したい。