モノタロウオイルフィルター(旧エイシン新型オイルフィルター)の場合

 左は現在モノタロウで売られている格安オイルフィルター。品番からして旧エイシン(ツール王国)のものを引き継いでいると考えられる。




 表示が違うだけで、大きさは同じだ。




 左がモノタロウ。やはり同じものであろうことがわかる。




 今まで紹介してきたオイルフィルターとこのフィルターでは決定的に異なる部分がある。逆流防止パッキンの色だ。今まで紹介してきたのは旧型で黒かったが、このフィルターは新型でオレンジ色がかっている。




 例の如く分解してみた。パッキンの大きさが新型の方が大きい。写真では表現できないが、パッキンの硬度は新型の方が柔らかい。旧型はカチカチであった。




 横から見たところ。パッキンの高さが異なる。また構造的にみても、新型の方がちゃんと機能しそうな感じがする。




 左の写真は、単にパッキンをフィルターの上に重ねただけ、右側の写真は、パッキンを押さえつけるようにしたもの。構造的にパッキンが効いている感がある。



 フィルター本体自体の比較。中央がモノタロウフィルター。左が旧型フィルター、右が純正だ。高さは純正よりも高くなっている。これ以上分解していないが、濾紙の長さ自体は旧型フィルターと同じではないかと思われる。




 肝心の漏れチェック。使用したフィルターは、慣らし運転時に使用した走行距離1300kmのもの。ただし一気に慣らしを行ったのでフィルターの使用時間は2週間程度しかない。
 評価の結果、逆流防止弁からはもれていないことがわかった。新型になった改良効果はあったのだ。が、フィルターの金属のかみ合い部分から泡が出てきた。ここから漏れているのだ。おいおい。




 というわけで、かみ合い部分に液体ガスケットを塗ってやれば純正並みの逆流防止効果があるのではないかと考えられる。今後別の車に取り付けて経過を観察する。

 で、肝心のフィルター自体の効果はどうかというと・・・ちゃんと異物は取り除けるようだ。下の写真に写っている黒いものは、慣らし運転後のフィルターを分解する際に内部から出てきた異物である。それにしても慣らし運転で、こんなにたくさんの異物が出るんだ。




 以上で検証を終了する。モノタロウフィルターについては、液状ガスケットを塗ったもので経過を観察したい。問題なければ格安で純正同等の性能をもつフィルターを手に入れることが出来る。