事前検討に使用するサンプル、その1

 これがサンエスK1である。袋の表示がどろどろに溶けているが、これこそサンエスK1のパワーを示した物と言える。今回用いた物は数年前に安売りのときに買いだめしたもの。何もせずとも溶かしてしまうのだ。




 結論からいうと、水で希釈した後のクーラント量に対して、サンエスK1の濃度を3%にしたものを使用した。AZ−1のクーラント容量は6L。クーラント中に含まれる水分量を考慮した上で3%の濃度にしようと思うとサンエスK1の投入量は約100g〜150gとなる。
 5%くらいまで濃度を高めることが出来るように思われるかもしれないが、事前検討の結果、サンエスK1はクーラントであるエチレングリコール約100%には溶解しないことがわかった。そのため、クーラントの希釈率にもよるが、3%以上濃度を上げることは現実的には難しく、また実際やっても、溶けなかったサンエスK1がクーラント中にゲル状となって浮遊する。


 濃度の話はこのくらいにしておいて、事前検討に用いたサンプルを紹介する。最初はダメになったウオーターポンプである。錆も発生している。




 サンエスK1に長期間漬けると金属を痛めると注意書きにある。漬けることによって錆が発生する可能性もあるため、ウオーターポンププーリー部の一部をブラシで磨いて錆を落とした。サンエスK1に浸すことでこの部分に錆が発生すると問題である。



 ウオーターポンプのインペラ。錆まくっている。サンエスK1のパワーで、この錆も落とすことが出来る??