親亀こけたら小亀もこける、その1

 T2000である。が、荷台をよく見て欲しい。




 なんとT2000の上に、K360が載っている。親亀の上に小亀が載っている状態だ。ただでさえ不安定な三輪トラックに重心の高い荷物を載せて、かつ野呂山のぐねぐね道をよく登ってこれたと思う。こんな組み合わせは当時よく見られた光景なのだろうか?




 幅は若干余裕があるが、後ろはぎりぎりである。が、もっと問題なのが三輪トラックを荷台へ載せる行為である。四輪車の場合、板が2本あればよい。しかし三輪トラックは板が三枚必要で準備が大変。四輪の場合は、窓から顔を出してフロントのタイヤを見ながら脱輪しないようコントロール可能だが、三輪の場合はタイヤが見えない。よって脱輪の危険性も高い。しかも情けないほどのローパワー。これで載せてしまうのが凄い。




 K360は完動車。ボディー関係はレストアせず、このまま乗ってしまうとのこと。よくみてみると、かなり傷んでいる。ライトの周りにあるゴムはもうぼろぼろ。




 三角窓は錆びだらけだし。




 アウターのウエザーストリップはヒビが入っている上に、縮んでいる。




 極めつけはこれ。ドアは完全に閉まっているはずなのに、隙間が見える。




 なかなか楽しい車になりそうだ。