RX500の製造風景

 RX500の製造風景の写真があったので紹介したい。



 主だったものを紹介したい。まずはこの写真。ライトがまだ付いていないことがわかる。また矢印部分に注目して欲しい。これはボンネットのヒンジであるが、横についている。RX500のボンネットは横に開くのだ。ドアは左のみ付いている。この時点ではまだラジエターが付いていないこともわかる。




 インパネの巨大さがわかる写真。




 リアの写真。まだエンジンが載っていない。




 形状からしてリアのフレーム部分だとわかる。Lアングルを溶接して作っている。素人目から見ても、リアの剛性は非常になさそうな感じだ。




 何かの作業をしている風景。右側のドアはまだ付いていない。しかしガルウイングの付け根の穴が開いており、フェンダーも取り付けられている。フェンダーに開いている3カ所の穴にはすでに網がはられているようだ。ドアを跳ね上げるバネの調整(バネレートを変えたものをトライ&エラーで交換)に苦労したそうだが、室内側から調整するしかなさそうだ。
 ドアは通常最終工程でつけられる。邪魔だからだ。にもかかわらず左のドアだけ付いているのは、左側だけでバネの微調整を他の作業と平行して行い、完成までの時間を短縮しようとしていたのだろうか。




 どの部分かはわからないが、非常に細いパイプが使われていることは分かる。自重で潰れないのが不思議なくらいだ。




 ドアのフレームと思われる。非常に細いパイプが使われている。最終的には内部にメンバーを入れていると思われる。そうじゃないと剛性が出ない。




 横から撮影したところ。注目してもらいたいのは矢印で示したカレンダー。




 拡大してみると、4月だということがわかる。また矢印部分が4月30日木曜日と思われる。万年カレンダーで調べたところ、この曜日配列になるのは確かに1970年だった。RX500はモーターショーデビューの年の4月に写真のような状態だったことが分かる。




 今回はこれでおしまい。次回はRX500開発の経緯とRX500開発秘話についてお伝えする。