中身の冊子

 中身の冊子。変形A4サイズで、縦が短く横が広い。約16ページある。表紙の画像はパッケージと同じだ。




 AZ−1が写っているところを見ていこう。写真はマツダから利用合意を受けたものを使用していて、よくみる写真ばかりが掲載されている。




 もちろん写真だけでなく解説が書かれている。が、当事者の我々から見ると、特に目新しいものはない。ページ数に制限があるとはいえ、ごく一般的なことだけが書かれている。自分の手を汚し、足で稼いだ情報ではないように見える。悪く言えば、寝ながらでも書けるレベル。




 寝ながら書けるレベルと書いたが、仮に真剣に書いたとしても「当事者でもない奴が知ったようなこと書くな」と反論される。どう書いても悪く言われるのは、この手の解説本(?)の運命だとあきらめてもらおう。




 実はこの本(?)を、国立国会図書館へ納本(寄付)しようと私は画策した。納本制度とは、図書等の出版物をその国の責任ある公的機関に納入することを発行者等に義務づける制度のことで、国立国会図書館法(昭和23年法律第5号)により、国内で発行されたすべての出版物を、国立国会図書館に納入することが義務づけられている(国会図書館のHPより)。調べてみると、国産名車コレクションは全て納本されていなかった。これは国家権力の中枢にAZ−1をねじ込み、未来永劫その栄光を国家レベルで残すチャンスだ。皆さんの協力を得て有益な情報を広く無償で展開し後生に反映させるという当HPをあり方は、所詮は個人レベルの活動でしかない。機会があれば、わずかであっても国家レベルの話まで高めたい。
 まずは国会図書館に国産名車コレクションが納本対象物になっているかどうか確認した。納本は自費出版のものもできる。DVDやビデオも納本対象となる。簡単に言うと、納本できないものは出版物ではないといっても過言ではないほど対象範囲が広い。そこで国会図書館に直接聞いてみると・・・『これはミニチュアカーが主体となっているため納本の対象には該当しないので受け付けられない』という、とほほな回答があった。え〜!、ミニカーの方がオマケじゃないの?? 今紹介している冊子の方がオマケっちゅーことかい。
 国産名車コレクションは、国家権力から出版物ではない・本ではないとのお墨付きをもらってしまった。オマケの解説文なら、やっぱり寝ながら書かないと割に合わないなあ。




 しょうがない、広島市交通科学館に寄贈しよう(笑)。ちなみに下の写真は、解説文の一番最後のページである。




 次頁では、開封前のモデルの詳細部分をみてみる。