横浜市神奈川区松ヶ丘

 このタイトルをみて、何じゃこりゃと思われるかもしれない。逆にこのタイトルをみてピンと来た人は凄い。CAR検1級でもこんな問題出ないね(笑)。一体何の住所かというと、スーパーカーブームの震源地、日本で最初にカウンタックを輸入した会社であるシーサイドモーター(SSSA)本社の跡地の住所なのだ。横浜に行く機会があれば是非行ってみたかったところだ。

 で、行ってみた。横浜駅より地下鉄で2駅目。降りてからすぐの場所に遺跡はある。 「シーサイド物語」に掲載されている写真とほぼ同じ位置から撮影したのが下の写真。ここがスーパーカーブームの震源地だったのか・・・




 1階、2階はシーサイドモーターが入っていた。現在は日立関係のショールーム兼事務所となっているようだ。その前は空き事務所、さらにその前は元ポルシェの輸入代理店ミツワが入っていたらしい。




 「シーサイド物語」に掲載されている写真と比較すると、壁の色が変わっている。一番変化が大きいのは3階。シーサイドモーターがあったころは駐車場(預かった車を置く場所)になっていて窓がない状態だったものが、現在は部屋が設けられている。となると間違いなくカーエレベーターがあるはずなのだが、それはどうなっているのだろう。気になるところだ。



 ここの住民は、日本の自動車史上に名を残す歴史的建造物であることを知った上で住んでいるのだろうか? 仮に賃貸だった場合、1ヶ月いくらなんだろうか。築30年近いが、横浜に住むとしたらここしか考えられない。




 シーサイドモーター遺跡の周囲の写真。正直、車関係の物は何もない。あるとすれば、私が撮影している背面に出光のガソリンスタンドがあるくらいだ。シーサイドという割には海が見えない。車はそこそこ通るが、人通りはほとんどない。こんなところにカウンタックがとまったら、そりゃ驚くだろう。今でも驚く。なによりスーパーカー自体がこの周辺に不釣り合いな存在である。なぜこんなところに店を構えたのか、現地を訪れると必然性が理解できない。



 聖地巡礼の旅はこれでおしまい。次回も引き続き、人とくるまのテクノロジー展をお送りする。