モーリスマイナートラベラー、その2

 木枠の詳細を見ていこう。直線も多いが、曲線部も多い。また下の写真は車の左から撮影したものであるが、車の右側の内部にも着目して欲しい。内部にも木枠がある。ということは、この車の木枠は単なる飾りではなく、フレームの一部なのだ。
 トラベラーは、もともと2ドア4人乗りだったモーリスマイナーの派生車である。非常にわかりやすく言うと、モーリスマイナーのフロントと、木枠でつくったリアをニコイチにしてできたのが、トラベラーだとも言える。




 リアフェンダーの木枠。一本物を曲げて作ったのではなく、数本を組み合わせている。その継ぎ目もツラがあって実に綺麗だ。




 リアフェンダーの前下部分。写真左に見えるのが左ドア。ボディーラインにそって、木枠が上手く削られている。




 リアゲートを見てみよう。観音開きドアである。もちろん木枠がついている、というかこのドアは木枠がフレームで、それにガラスと鉄板が貼られているのだ。




 ヒンジ部分。




 なかなか珍しいものをみせてもらった。