外板をはずしたAZ−1の試乗

 AZ−1の外板はずしに続く超バカ企画、外板をはずしたAZ−1の試乗である。こんなことは滅多にできない。これを超えるようなバカ企画は、外板をはずしたAZ−1にすっぽんぽんの人間が乗り込んで運転することぐらいだろう。さてどんな挙動を示すのか。軽くなった分速くなるのか。パネルがなくなると、風切り音がひどいのだろうか。興味は尽きない。




 これが外板をはずして走行しているAZ−1の勇姿だ。写真ではわかりにくいが、通常のAZ−1よりかなり小さく見える。濡れて毛がぺったんこになってしまった黒猫のようだ。初めて動かしたとき、みんなカメラを向けてくれたぞ。思わず、窓から手を出して振ってしまった。




 外板をはずしたAZ−1の乗り味はいかがなものかをお伝えしよう。まず、運転席からみると、外板をはずしているのかどうか全く分からなかった。まあボンネットがついていても、運転席からボンネットを見ることが出来ないので当然と言えば当然なのだが、なんかがっかり。強いて言えば、ルームミラーで後を見たときにリアウイングが見えなくなったことぐらいが変わった点であった。
 一方軽くなった分、挙動が変わるのではないかと予測されたが、普通に乗る上では大きな差は感じられなかった。また風切り音の発生もなかった。時速100kmくらいで走ったら話は別なのだろうが。

 顕著な挙動変化があるのではないかと大きく期待していた分、予想通りにいかなかったためギャップが大きい。分解に関わった身としては、期待はずれの結果に終わってしまった。